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真空の称賛

 

立ち止まって時間をかけながら絵の世界に踏み入り、問い掛け、動揺し、解釈し、距離を取り画題を全体画から見直して、また近づく。


解釈は無限である。あなたの解釈は自分自身のものである限り、正しい。あなたの経験、真実、世界観であるのだから。

 

視覚だけに任せず全五感で全てを受け止め、答えを見つけようとせず、確信を忘れて感じるのだ。物質の向こうには目に見えない世界が存在している。その世界を受け入れるのなら、その繊細な存在は新しい次元を開いてくれるであろう。

白は空白ではない、虚空は皆無ではない。それは様々なエネルギーや新しい発想の場所であり、固形な世界に必要な呼吸を与えてくれるのだ。

我々の知覚、感情、また人格は本然ではない。それらは教育的、社会的に作り上げられた物である。では何が個人のものであるのか?

我々に与えられた唯一個人的なものはどの様に世界を見るか、どの様に生きていくかという選択肢である。

豊富 さ  、具象が称賛されている世界で、静けさ、無を評価し真空をそのまま受け入れみませんか?

全てに生を見出し、作用の裏にある衝動を把握し、質を超えて世界を見通すのだ。

嘲笑的であり不可視であるこの観念を一度受け入れたら、手に取る様にはっきりと姿をあらわすのだ
 

今まで信じ切ってきた確信を破壊し、既得を問い、習慣を変え、自分独自の世界観を持てると言うのは素晴らしいではないでしょうか。

無を重要化し受け入れる事で自分に不可欠であるものを見出せ、何が本当に大事であるのか、何に価値を与えるのかが明確になるのだ。また、実世界を新しい見解で考察することにより視野が広がり、自分の本当の居場所が見出せるでしょう。

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